富士川橋は、日本三大急流河川(富士川(長野、山梨、静岡)、須磨川(熊本)、最上川(山形))の富士川に架かるトラス橋です。ここでは、旧国道1号、現県道396号に架かる富士川橋のご紹介です。
江戸時代まで富士川に橋を架けることは許されず、渡船による往来のみでした。徳川家康の遺言との説もあるようですが、橋を架けても川の流れが速く、維持するのが困難だったのかもしれません。富士川に橋が架けられたのは明治に入ってからの事です。
こちらのお社には富士川渡船跡の碑があります。明治9年から夏は渡船、冬は有料木橋での通行となりました。その後大正11年に鉄橋の架け替え工事が行われ、大正13年に竣工しました。
リベット接合の橋は過去に愛川町の平山橋でご紹介しましたが、味がありますね。歩道は1966年に加えられたそうです。
富士川橋は左岸側から4径が大正12年製、その先2径が左折用レーンを作るため拡幅工事が行われ、昭和63年に竣工しました。
上流方向には富士山が見えます。この日は頭付近に雲がかかっていました。
水門は降りた状態です。堰の両側には魚道も確保されています。水門付近は溶岩風のごつごつとした岩場になっています。
あちらは、JR東海道本線の富士川橋梁です。下りがトラス橋で、上りはプレートガーダー橋。
現在は使われていないようです。
橋の下部工事は、静岡出身の勝呂平右衛門が明治15年に創設した土木工事会社の勝呂組が請け負い、以降静岡県の様々な土木事業に携わりました。1962年に別子建設(株)と合併して住友建設(株)が発足、現在は三井住友建設(株)となっています。
奥に見える赤い橋は東名高速道路です。左側の水路に角度がついているせいで、橋の上から眺めると、水が登ってきてるように見えて不思議でした。
景観を考えたらとても大事ですね。
上流側に何やら見えますね。拡大写真はこちら。
中から鉄骨が見えています。かつての橋脚の跡でしょうか?何らかの遺構のようです。
富士駅行きですが、あまり本数ありません。
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