八郎潟(GoogleMaps)の大干拓によって生まれた大潟村。埋め立てと違い、干拓とは最初に堤防を作り、その中の水をかき出して地面を露出させる方法です。なので、海抜より低い場所に土地が存在します。
大潟村は、新しい自治体として誕生しましたが、当初は国からの支援で役場を作り、最初に小学校を作り、その中で中学、幼稚園も運営されていました。その後順次、中学校、幼稚園ができたのでした。(大潟村の発足と発展 より)
カントリーエレベーターは生産者の共同利用施設で穀物倉庫です。高さ30m×80本のサイロが林立。
それでも、コロナで春をろくに堪能できず逃した我々にとっては、春を追いかけて旅をしている気持ちになったのでした。
日本一低い山に来ました!干拓してるので、頂上が海抜0メートルになっています。(海抜0メートルの山 大潟富士)
なんかお札的なものが落ちていて、少し怖かったです。
「人々はいつもこの頭上の高さに日本海の水面が広がっていることを忘れてはならない」
大潟橋を渡ると「八郎潟町」です。目的地は、この橋の手前を左折し、北部排水機場を目指すことになっていますが、ここでトイレに行きたくなり、猛烈な勢いで八郎潟町のコンビニへ行きトイレと水分補給をしたのでした。
大潟村は西の中心街以外にトイレや自販機などは見当たらなかったので、東側にいるときは橋を渡って隣町で食事やトイレを済ませることになると思います。さて、旅の再開です。
最初の入植者は昭和42年(1967年)、かれこれ56年の歳月が経った大潟村の設備は老朽化も目立っており、大規模改修を予定しています。(東北農政局 八郎潟農業水利事業所 > 事業の目的・内容)
入植者たちの田圃への移動は車で行っているそうで、砂利の農道みたいなところがあり、自転車などでは厳しい場所もあります。
堤防をまたぐ形で東部承水路からサイフォン式で取水しているそうです。
- 北部排水機場は中央干拓地の北東部にあり、4台の大型ポンプにより中央幹線排水路の排水を行っています。干拓地の排水のほか方口排水機場の遠方操作や水位、気象の観測を行っています。
- 干拓地の排水用ポンプ(最大排水量:1秒間に40m3)
- 口径2,200mm×2基(1秒間に12m3/1基)
- 口径1,800mm×2基(1秒間に8m3/1基)
- 大潟村のジオサイト 八郎潟機関施設の1つ 北部排水機場 より
北部排水機場から左に曲がり、これまたひたすら真っすぐ行きます。
大潟村散策中に、狩猟しているような発砲音が数回聞こえていたのですが、狩猟期間は冬のようなので、あの音は何だったのか気になっています。(令和4年度に秋田県内で狩猟をされる皆さまへ)
綾橋を渡り、大潟村干拓記念館(過去記事)を目指して帰ります。大潟村はとても大きな場所で、この日は自転車を利用しました。朝出発し、帰り着いたのは夕方です。ずっとこぎ続けていたため、お尻がとても痛くなりました。
しかも我々のように、だらだらと立ち止まっては写真を撮るような旅行者にとって、とても一日で見て回れる規模ではありませんでした。そして、西側の中心街を離れるとトイレも自販機もありませんので、東側に近い時は一旦橋を渡った隣町に行き、そこのコンビニなどを利用しました。
当初集落を複数作る案があったようですが、西側の一つに決まったようです。事業実施やインフラ設備を集約するほうが合理的であったためと思われます。
裸麦良いですよ。米1合に裸麦大さじ1杯ぐらい加えて炊くと、プチプチとした食感が加わり美味しいですよ。これ書いた後パッケージを確認したら山口市で作られたとあり、道の駅おおがたで買ったと思うのですが、他県のものも販売しているコーナーだったのかもしれません。
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