源頼朝が富士の巻狩りを行った際に、この場所に立ち寄ったという伝承から「狩宿(かりやど)の下馬桜」と呼ばれ、馬を繋ぎとめた桜の木を「駒止の桜」とも呼んでいます。
お酒や味噌など地元の商品を売っていました。
個人的には、駒止めの桜と呼ぶほうが音的に好きです。昭和27年に国の特別天然記念物に指定されています。
狩宿の下馬ザクラ( かりやどのげばざくら)
特別天然記念物
指定年月日 : 1922.10.12(大正11.10.12)
特別指定年月日 : 1952.03.29(昭和27.03.29)
指定基準 : (一)名木、巨樹、老樹、畸形木、栽培植物の原木、並木、社叢
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/401/1322
度重なる台風などの受難により「往時の雄姿はしのばれない」とのことですが、最近は若芽の成長もあり、樹勢は盛り返しているそうですよ。
狩宿の下馬桜の奥には「井出の代官屋敷(旧井出館跡)」があります。井出氏は鎌倉時代以来この地に居住した土豪とのことです。
安永5年(1776年)と寛政9年(1797年)に消失したとする記録があり、この火災により高麗門及び長屋も罹災したそうですが、嘉永元年(1848年)に再建の記録があるそうです。
富士宮市内指定文化財等一覧 〈平成 29 年 1 月 1 日現在〉(PDF)
特別天然記念物 狩宿の下馬ザクラ 昭 27. 3.29(指定日)
市指定文化財 建造物 井出家高麗門及び長屋 平 7.3.16(指定日)
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