大雑把な殺生石にまつわるお話
むかーし、むかし
異国の地から来た九尾の狐が、玉藻の前という美女に化けて帝をたぶらかしたが、正体を見破られ退治されました。
退治された時、九尾の狐は巨石になって、その石からは怨念が毒気となって、近づく生きものを死に至らしめておりました。
そのことを知った偉いお坊さんが、お説教をして、杖で石を叩くと巨石は3つに割れ、飛んで行ったそうな。
どうやら、ポケモンGOのポケモンが出る場所のようで、「あ!いた!」と言って、スマホ片手に猛ダッシュしているお子様や、若い人たちが割といました。
殺生石は溶岩です
殺生石(せっしょうせき)は、栃木県那須町の那須湯本温泉付近にある溶岩。
付近一帯には硫化水素、亜硫酸ガスなどの有毒な火山ガスがたえず噴出しており、「鳥獣がこれに近づけばその命を奪う、殺生の石」として古くから知られている。
火山ガスの量によっては、立ち入りが規制されることがあるようですが、この日は小雨模様で、規制はされていませんでした。
駐車場にも硫黄のにおいが漂って来てました。
賽の河原の木道を奥に進む途中に、沢山のお地蔵さまがいる場所があります。
本当に千体いるのか数えませんでした。
ボス地蔵みたいにひときわ大きな地蔵がいました。千体地蔵ができる前からあったのがこの教傅(伝)地蔵で、実はこのお地蔵さんの前に、もっと古い時代からの教傅(伝)地蔵があったのですが、首ももげ、古くなったので新たに作ったものとの事です。親不孝の戒めとして作られたものとの事です。
教傅地蔵の伝説(那須町工芸振興会公設ページ)
溶岩がゴロゴロしています。
殺生石を見て、少し斜面を登ると、温泉神社に続く小道があります。
もう8月なのに、綺麗なアジサイが咲いています。
アジサイのレリーフが施してあります。
あじさい小径から眺める殺生石園地。手前の赤い花のようなものが千体地蔵です。
御神木「生きる」
このミズナラは悠久の時を経て直、樹勢旺盛にして力強く「生きる」と命名されております。(略)
- 和名 ミズナラ(ブナ科落葉樹)
- 樹齢 推定八百年
- 樹高 十八メートル
- 胸高周囲 4メートル
立て看板より引用
付近の木にはたくさんの蜘蛛が住んでいて、にぎやかなアパートのようになっていました。
ぐるっと回って駐車場に出ることができます。
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