【群馬】丸沼ダム

ダム部
丸沼ダム

丸沼ダムは国道120号線沿いの群馬県利根郡片品村にある、昭和6年(1931年)にできたバットレスダムです。日本には6基のバットレスダムがありますが、その中の一つが群馬県の丸沼ダムです。

群馬県丸沼ダムカード配布について

  • 配布場所 片品村観光協会(片品村商工会館1階 電話0278-58-3222)
  • 住所 群馬県利根郡片品村大字鎌田3964
  • 配布日時 開館時間 8時30分~17時15分 (土・日・祝日及び年末年始については、休館する場合があるので、事前に片品村観光協会へ問い合わせをお願いします。)

※丸沼ダムカードは、現地で撮影した写真(スマホなど)を持参すると一人一枚貰えるそうです。道の駅 尾瀬かたしな のそばの施設です。(道の駅尾瀬かたしな では限定30食で丸沼ダムカレーを提供しています。また、道の駅尾瀬かたしなでもダムカードを貰えるという情報もあります。)

国道120号沿い

バスもあります(2020年8月現在の情報です)

国道120号沿いに3~4台分の砂利整備の駐車場があります。

キオン(黄苑)

案内板

駐車場付近には案内板があります。

混乱します

ダムの写真持参によるダムカード配布をしてるので、整備されてる道を行くのは良いのだろうと解釈しました。

ダムカレーの案内のぼり

道の駅尾瀬かたしなで、30食限定のダムカレーを提供しているようです。時間は11時から14時までとのこと、今回は諦めることにしました。

堤体へのアクセスは徒歩ならOKです

ダムへのアクセス道にチェーンがしてあったので迷いましたが、ダムカレーののぼりの下に「ここから先車両進入禁止になります。徒歩による侵入は可能です。」とあったので、遠慮なくチェーンを越えていきますよ。

夏でも標高が高いのか涼しいです

標高約1400mとのこと。冬場は氷点下20度にもなるそうですよ。

フェンスが見えてきました。

国重要文化財

日本のバットレスダムは四半世紀という短い間に作られたものですが、設計意図や構造形式を尊重し、既存の6基のバットレスダムは土木遺産や重文へ登録されています。バットレスダムは日本のダムの歴史上、一瞬光芒を放って消えた流れ星のような存在なのですね。文化遺産オンライン丸沼堰堤

記念碑

なぜ今は作られなくなったかというと、同じバットレス形式の長野県の小諸ダムが崩壊したことや、凍害による耐久性の低下が早かったという事、そして何より、コンクリートが安価になったことなどがあげられています。(下記に参考としてリンク掲示しておきます。)

丸沼ダム情報

建設途中の写真など、ネットでは見れないような情報が見れますので必見です。

通れません

勿論柵の間にカメラのレンズを押し込んで天端をとりますよ。

上流側

傾斜している遮水壁の様子。

下流側

夏の緑は元気ですね!天端側からは以上です。

下に降りれるようです

ダム直下へ移動しましょう。

ここから降ります

踏み固めた遊歩道があります。重文でもあるので、訪れる人は結構いるようです。

涼しいです

大尻沼が見えます

トムソーヤ号

2020年9月末まで運用停止中

下流側

バットレスダムは水の力をコンクリートの板で受け止めていて、その板を扶壁(格子のような部分)で支えています。

メンテナンスが欠かせません

当時コンクリートが高価だったため、考えられた鉄筋コンクリートの扶壁式ダムとのことで、このように特徴的な外観を持っています。

水面に映る丸沼ダム

大正時代から昭和初期に掛けて、土木工学の第一人者として当時の日本に多大な影響を与えた、日本の土木学者物部長穂氏の耐震性を考慮した設計理論によるものです。

トムソーヤ号で対岸まで行けるようです

乗りたかった…

驚いたのは対岸にも徒歩の人が訪れていたことです。トムソーヤ号が使えないのに何故…と思いましたが、遊歩道があるらしく、歩いてやってきているようでした。

生き物沢山いそうです

大尻沼

丸沼ダムには連絡水路があり、放水されると、沼に大きな輪が広がるそうです。

苔むした岩が特徴的です

先ほどの道を引き返します。

シダのソーシャルディスタンシング

お互いが生存できる距離感が分かってるんでしょうか…

賑やかな木

いい匂いの花

名前分りません。香りに好き嫌いはありそうです。

(9/11)ヒヨドリバナのようです。ツイッターでフォロー中の方に教えていただきました。ありがとうございます。

日本のバットレスダム(GoogleMapsへのリンク)

参考:

  • 近代日本におけるバットレスダムの変遷PDF
  • 長野県小諸市 小諸発電所_第一調整池(崩壊)PDF

コメント