【大阪】久金属工業事務所

大阪の水門めぐり旅はとにかく歩いたので疲れましたが、面白かったです。

国道43号線を進み、途中何度も橋を上り下りしたり、ネコを盗撮したり、アクティビティに溢れていました。

大阪の猫をフェンス越しに盗撮

どこにいようが猫は猫だなぁ

最後の木津川水門を撮ろうと歩いてるときに見つけたのが、時代の雰囲気をまとった建物でした。

缶や瓶の口金等の金属を扱う会社のようです

大正4年（1915年）に久製作所として創設されたようです。昭和9年（1934年）には「久金属製作所」となり、西成区北津守に移転。
昭和15年（1940年）には朝鮮に、昭和16年（1941年）には満州に工場を設置したようですが、昭和20年（1945年）終戦により、朝鮮と満州の工場は接収されたとのことです。
平成2年（1990年）には石塚硝子株式会社の資本参加により業務提携を行い、平成27年（2015年）には創業100周年を迎えました。（久金属工業株式会社沿革より）現在も、金属やプラスチックのキャップなど手掛けている会社です。

こちらが文化財に指定された久金属工業事務所です

門構え

左にある緑のプレートは文化庁が出している登録有形文化財の銘板です。この正門も文化財になっています。また、この辺一帯の久金属工業の建造物など合わせて9件が「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として指定されています。

年代は昭和12年（1937年）

文化庁の解説文を引用します。

解説文：正門西脇に建つ金属工場の事務所棟。東を寄棟造、西を切妻造とした木造二階建で、南に倉庫が接続する。外観は北・東面及び南面の一部をタイル貼とし手摺を付けた引違い窓を並べる。北面道路側にフランス瓦葺の小庇を付け、工場の表構えと街路景観を整える。

アーチのある窓部分は特別な部屋かな

タイル使いもドアや窓などもオシャレです

この塀の内側一帯に文化財登録9件もあります

撮影した時は、事務所に気を取られていて、気付かなかったのですが、社長室や防空壕等、歴史が詰まったような一角だったようです。