出水市は、日本最大のツルの越冬地。世界15種のツルのうち7種と1雑種の渡来記録があるそうです。ツルが渡来する場所は江戸時代から昭和中期まで約300年にわたり干拓されてきたところです。
また、「鹿児島県のツル及びその渡来地」として国の特別天然記念物にも指定されています。指定の経緯は”大正10年(1921) 3月3日天然記念物指定、昭和27年(1952) 3月29日名称変更・特別天然記念物指定(基準:動物②)、 28年(1953) 11月14日名称変更、34年(1959) 6月3日一部解除(参考:鹿児島県のツルおよびその渡来地 より)”
出水には、毎年10月中旬から12月頃にかけて、1万羽を超えるツルが越冬のためシベリアから渡来し、3月頃まで越冬します。
IZUMI NAVI より
2021年に「出水ツルの越冬地」がラムサール条約湿地に登録されました。(参考:IZUMIラムサールナビ より)
ツル監視所は簡易な建物にも拘らず、大勢の人が詰めていました。一般人が何かできる場所ではなさそうで、鳥インフルエンザ対策の白い粉を靴の裏にまぶして付近を少し歩きました。
農道という事もあり、長居できる場所ではないので、落ち着いて観察できそうな場所に移動します。
私たちは11月12日に行ったのでこんな感じでしたが、11月25日の観測では万羽を越えていたようです。(参考:クレインパークいずみ第2回 ツル羽数調査の結果について 【11月25日】)
ツルの羽数調査は地元の中学生が行っており、最大数が公式に反映されているそうです。(参考:環境省 九州地方環境事務所 出水のツル羽数調査)
晴天で気分良さそうに飛んでるな~なんて思うわけですが、これと同じ開放感は5月のチャリダーやバイクライダーたちに対しても感じてるなぁ。
この建物のそばに、「観察ハイド」というトレーラーがあり、ツルのぞき小屋となっています。
階段をのぼったら、入り口で靴を脱いで中に入ります。この写真だと板面ですが、反対側は広い透明の窓になっています。中は椅子があり、多くは収容できませんが、この時は私達含め5人ぐらいいました。
中には双眼鏡を持って観察をしている年配の方がおり、良い席なのか譲ってくださいました。軽く遠慮したのですが「もう充分見ましたから」という事で、有難く座って見ましたが、双眼鏡が無く、カメラのズームで見るのがせいぜいでした。
日曜という事もあり、そこそこの人たちが観光に来ていました。
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