
両方とも、前回の牛尾神社の近くにあります。
トキの森公園

佐渡島と言えば朱鷺ですよ。今回はトキの森公園でトキについて学習したり、飼育されているトキを見たりした後、トキがくらす里山で自然に暮らしているトキをコッソリ眺めてみようという回です。

駐車場あります。バスもあるようです。




環境保全協力費:大人400円、小・中学生100円(トキの森公園)










枯葉で作ったアートが良いですね。


日本のトキ年表(展示物から抜粋)
- 1908年 「狩猟に関する規制」で保護鳥にトキが加えられる
- 1922年 「日本鳥類目録」で学名Nipponia Nipponを採用
- 1934年 トキ、天然記念物に指定
- 1960年 トキ、国際保護鳥に指定
- 1968年 野生のトキ、キン(雌)保護
- 1981年 野生トキ5羽を(雄はミドリ1羽)一斉捕獲、日本において野生下のトキはいなくなる。
- 1995年 日本最後の雄のトキ、ミドリ死亡
- 1998年 江沢民国家主席トキのペア贈呈を表明
- 1999年 「友友(ユウユウ)」「洋洋(ヤンヤン)」到着「優優(ユウユウ)」誕生。
- 2003年10月10日 日本最後の野生生まれのトキ、キン(雌)死亡。
- 2008年 第一回放鳥
- 2012年 野生下のトキの36年ぶりの繁殖実現
そして、2026年からは佐渡だけでなく、本州(能登)でもトキの放鳥が開始されることになりました。(環境省、新潟日報)


なぜ日本のトキは絶滅したのか、という所から始まります。

美しい羽毛が装飾品として人気があった事や、トキの肉が産後の肥立ちの悪い人や冷え性に良いと言われていたこと、また、トキは肉食で植物はほとんど食べなかったのに、田んぼを荒らす害獣と考えられていたこと、その田んぼに農薬を使うようになって、本来のトキの餌が減ったこと等も大きかったようです。







かつてのトキの分布
オレンジ色の部分がかつてのトキの分布域になります。
中国でトキが生き残っていなければ、日本のトキが復活することも無かったのだと思うと、感謝を覚えます。
こんな交流ばかりだと良いのになぁと願わずにいられません。
ちなみにトキが絶滅したと考えられる韓国も中国から4羽を譲り受け、今では500羽以上に増え、300羽ほどが放鳥されたそうです。
参考:
韓国で初めてのトキの放鳥が行われました(PDF)








棚田の景観を次世代へ
平成23年、「世界農業遺産(GIAHS:ジアス)」に登録された佐渡は、中山間地域の棚田等の景観や伝統文化、農法が世界に認められました。このかけがえのない財産を次世代へ継承するために翌平成24年、佐渡棚田協議会(通称「棚協」)が設立されました。佐渡の棚田地域が気持ちを一つにしながら生産活動を行い、棚田保全に努めます。佐渡棚田協議会とは より







トキは6月~9月頃、全身の羽が抜け替わるため、羽が落ちている事があるらしく、それを自分で拾って宝物にするのは良いけど、誰かにあげたりするのはダメですというお知らせが貼ってありました。トキの羽を他の人に渡さないで!環境省佐渡自然保護官事務所
なので、どうしても誰かにあげたいときはあげたい人の前でウッカリ落と…ムニャムニャ




ケージの中を飛んでいくトキや大きな声で鳴くトキなどが見れました。








佐渡市の花はカンゾウ、木はアテビ、鳥はトキ、魚はブリ 市の花・木・鳥・魚 (佐渡市)















現在は本土に渡る野生の個体なども確認されており、絶滅からよくぞここまで繁殖頑張ったなと頭が下がる思いです。

お約束の顔はめパネルもあります。




トキの森公園を後に、トキがくらす里山へ移動します。
トキがくらす里山(トキ交流会館)

トキ交流会館は宿泊、会議場貸し出し、自然体験プログラムの提供等の施設で、すぐ近くには潟上温泉もあります。トキ交流会館

トキがくらす里山は、田んぼの中を歩いて観察小屋に向かいます。観察小屋からトキを観察するのです。











30分以上は待ってたと思います…この写真が撮影された時刻は2024年4月29日、17:38。もうとっくに巣に帰った後かも知れません。結局トキを目撃することなく、体内の自然が呼ぶ声が聞こえ始めたので、おもらしする前に帰る事にしました。

「生き物をはぐくむ農法」で栽培されたお米
江の設置、魚道の設置、ふゆみずたんぼ、ビオトープの設置、無農薬、無化学肥料による栽培の5つの取り組みのうち1つ以上を実施することが要件
環境省 「トキのすがた(PDF)」パンフレットより
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