フワ 豚の肺

もの
フワカレー

いつもなるべくいいものなどをお届けしたいと思っているのですが、お困りの方のお役に立てれば、結果いい記事になるのではないかと、今回困ったことを書くことにしました。

変わったお肉を売っているスーパーで「フワ」なる内臓を見つけました。「ふわふわ」なお肉なのだそうです。tanuの目が輝きます。私はあまり聞いたことも無いような内臓に対して保守的な方なので、「その角切りの小さいほう買ったほうが良いよ」と進言しましたが、tanuは好奇心が勝り(というか、きっとおいしいものに違いないという期待が勝り)大人のげんこつぐらいの大きさのものを購入しました。

購入直後のフワの写真を撮り忘れたのは失敗でした。触るのも嫌なのでtanuに任せたところ、切ってるそばから普通のお肉との違いを感じて「うわ、なんか抵抗がない…」と言っておりました。

フライパンで塩コショウのシンプルな味付け(ダメでした)

tanuがググったところ「串焼き」で食べてる人もいるという事で、フライパンで塩コショウして食べることに。

モグモグ…微妙な顔をするtanu。私も5ミリほどの欠片を食べましたが、視界のまな板の上に生のフワが気管のようなものを見せて横たわっており、視覚効果と食感が気持ち悪く飲みこめませんでした。

ソテーしただけのフワちゃんは少し生臭く、マシュマロのような食感で、肉だと思うと受け付けない異次元の存在でした。

生姜を入れてみそ煮に(ダメでした)

ソテーはダメだという事で、次にみそ煮にすることに。生姜も入れたので、若干臭みは和らぎましたが、それでも食感が独特です。この時の状態は例えるならレバーというか、鳥の骨の中にある髄(ずい)味のはんぺんという感じです。これも完食が困難と分かり、一旦味噌を抜いてカレーに投入することに。

ミンチとブレンド(なんとか○)

味噌を抜いたふわ

上の写真は味噌抜きして、気管を取ったものです。これをそのままカレーに入れるのはちょっと冒険すぎます。そこで、他のお肉と混ぜてみることにしました。元々あった豚のミンチと、フワちゃんをフードプロセッサーで細かくして、お団子にします。

ミンチとフワ

臭み消しにShanというカレースパイス(色んなスパイスを混ぜた物)を入れて混ぜます。このスパイス、普通の日本のカレーの上にかけても異国感演出してくれるので、とても便利です。中東関係のスパイス屋さんには置いてあると思います。

肉団子

直径3センチぐらいのやや平たいお団子にして、オーブントースター180℃で15分焼きます。

焼けました

一つ食べたら、はんぺん感は薄れ、イワシのつみれのような味わいになっていました。これなら何とか食べられそうです。

カレーで食べる(完食)

冷蔵庫の余り物を何でも受け入れてくれるカレー、懐の深いカレーさんに何度助けられたことか…そして今回も助けてもらったのです。カレーにするとだいたい何とかなるものです。インド人は偉大です。

これを読んでいる人で、「フワの良さが分からんバカ者どもが!」とお怒りの方いたらごめんなさい。内臓もいろんな食感があるのだとしみじみ勉強になりました。おそらくものすごく好きな人とダメだという人ではっきり分かれる内臓ではないかなと思います。

圧力鍋(良い感じです)

10/23日追記、鍋の季節になり、もつ鍋をしようと、牛ミックスホルモンを買って来たら「フワ」が混ざっていました…。

うげげ困ったぞ。一旦避けて置き、次の日に残ったホルモンと一緒にモツ煮を圧力鍋で作ったときに、フワを入れてみました。

うん、圧力鍋での調理は良いと思います。良い感じに肺胞が圧縮されてるのか、ハンペンっぽさがなくなり、他のホルモンのように食べられました。しかし、フワの特徴は完全に失われていますが…。

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