富士山が見える道の駅 富士吉田に行った際に富士山レーダードーム館へ立ち寄りました。今まで何度か利用したことのある道の駅ですが、存在感がある建物であるにもかかわらず、見に行ったことはありませんでした。
入場券大人630円ですが、JAF割引で100円安くなりました。この施設は地元の小中学生は無料で山梨市内の小中学生はそれぞれ割引設定があり、シニアは無料となっているようです。
リニューアルするそうです。期間は令和3年1月5日~令和3年7月中旬予定とのこと。
1階は展示とシアター、2階は寒さ体験や機器の展示、富士山レーダーリレーアンテナの展示などがあり、ドームとレーダー、観測装置の実物展示は3階にあります。
右側の売店でやっているようです。入口で検温し、手を消毒します。(マスク必要です。)
延べ9000人が携わった史上例のない気象レーダー建設で、標高3,776mという現場での作業は困難を極め、高山病などで離脱する人も少なくなかったそうです。
現場責任者の伊藤庄助さんが「10日以上富士山頂で働いた者の名は銅板に刻み込んで建物の一部に取り付けて後世のために残す」と約束した銅板だそうです。
これだけの大事業でありながら、殉職者が出なかったという事にも驚きました。
FRPガラス繊維強化プラスチック。コンセントのおかげでスケール感が分かります。レーダーを守るため、ドームは富士山頂で風速100メートルに耐える設計でした。
コロナ配置。この上映は是非見てほしいです。むしろこのムービー見ないと、富士山レーダー館の魅力半減と言い切ってもいいぐらいです。
富士山レーダーは、伊勢湾台風がきっかけで、気象庁が広い範囲を観測できる気象レーダーが日本には必要と考え、従来から測候所として機能していた富士山測候所にレーダーを増設することとしました。最大800km先まで観測できました。1964年に設置し1999年に運用を終了しました。
しかしその建設は困難なものでした。馬じゃ頂上まで荷物運べないんですよ…。荷物運搬の取りまとめをしていた伊倉範夫さんの責任感によって、ブルドーザーで運搬することが考案されたのです。また、町で組み立てられたドームをヘリコプターで富士山頂まで運び、届けるという多くのパイロットが危険すぎてやりたがらない難行を、強い思いで引き受けた神田真三さんなど、このムービーには多くの逸話とヒーローが登場します。
この富士山レーダーができるまで、世界で一番高所にあった気象用レーダーは、アメリカ合衆国モンタナ州にある標高2,600mの山の山頂にあったものだったそうですが、富士山レーダーは1,100m以上も世界記録を塗り替えました。
2階へ移動すると、いい感じのジオラマがお出迎えしてくれます。
そして、気象クイズのマークシートを職員の方に渡されました。展示を見ながら気象知識を得られるという事のようです。
この日はコロナ対策で、本来の寒さは体験できませんでした。
マークシートをすべて記入したら、先ほどの職員の方に渡します。すると、テスト結果がパソコン画面に表示され、「気象観測員認定証」を印刷して貰えました。
3階に行きましょう。
頭上をご覧ください。
ドームの中で動いてるものは見えるのですが、構造的に死角が多く正直見にくかったです。再び外に出て見ましょう。
公園を通って帰りましょう。
近そうなんで、こっちから降りたほうが良いですね。
お手ふりポイント?
富士山レーダードーム館ぜひ、行ってみてください。本当に面白かった。次も行きたくなるような工夫が、もっと取り入れられるといいなぁと思いました。
富士山レーダー(ふじさんレーダー)とは、気象庁が1964年に富士山頂の富士山測候所に設置した気象レーダーとその運用システムをいう。1999年に運用を終了した。本事案は気象レーダー運用の電気技術史に残すべき顕著な事例として2000年3月にIEEEマイルストーンに認定された。(Wikipediaより)
1964年から1999年まで日本の気象を観測し続けた富士山レーダー、現在も富士山測候所は残っており、自動気象観測装置による気象観測を行っています。
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