兵庫県川西市にある一庫ダムには、2021年9月30日に訪れました。GoogleMapsで見てもわかる通り、住宅街に近い場所にあるダムです。そのため、一庫ダムの計画は昭和43年(1968年)になされましたが、紆余曲折を経て完成したのは15年後の昭和58年(1983年)でした。
管理所は右岸にあります。この時はダムカードの配布は休止中でした。2022年3月22日よりダムカードの配布は再開したようです。(新着情報より)また、一庫ダムはプライベートダムカード(PDF)も用意しており、四季折々の一庫ダムのカードを配布しているようです。全てのプライベートダムカードをそろえて管理所で提示すると、記念カードが貰えるようなので嬉しいですね。
能勢電鉄日生線の日生中央駅からだと2km徒歩20分、山下駅からだと2.2km徒歩28分の距離です。
天端も交通量の多い道路になってますが両側に歩道が設けてあるので、上流側も下流側も安心して見ることができます。
奥に網場が見えます。あの網場からこっち、下流側の減勢まではダム周辺での小型無人機(ドローン)の飛行禁止区域(PDF)です。
曝気(ばっき)装置は、湖底の水中酸素の不足を防ぎ、植物プランクトンの増殖・集積を抑制するための水質保全設備です。一庫ダム曝気設備 位置図(PDF)
奥に艇庫が見えます。手前は選択取水設備のようです。
この並びに常用洪水吐予備ゲート操作室もあります。
なぜ大阪府の案内板かというと、ダム湖である知明湖の一部が大阪府豊能郡にかかっているから。
日陰で涼しく、良い風が抜けていくので、うとうとしました。
選択取水設備とコンジットゲート2門(常用洪水吐)
江戸時代、猪名川流域上流は「三白三黒」と呼ばれた酒米・寒天・凍豆腐、粟・薪炭・黒牛を産出していたそうです。一庫ダムの建設で沈むことになった国崎地区は棚田が広がり、一庫炭を作っていたそうです。(一庫ダム物語より)現在一庫公園は面積48.2haの都市型自然公園となっています。
展望台の入口は鍵がかかっていました。
リンドウと桜が川西市のシンボル。
水資源機構が公開している一庫ダムの動画です。5:26分付近の利水補助バルブからの放流は一見の価値あり(全6分20秒)。
コメント