大阪には水門を見にやってきたのですが、木津川水門を訪れた際に、渡し舟があると知ったのでした。確かにこれだけ水門もあるし、橋では間に合わないニーズの為に、渡し舟があるというのは自然な事なのだなと思い、ワクワクしながら見物したのでした。
奥に木津川水門が見えます。
大阪市には渡船場が8カ所あるようです。
木津川には4つの渡船場があり、うち3つは大きな橋と橋の間にあります。渡船場は大阪市が人の足として運営し無料で利用できます。4つ目は河口近くにある木津川渡船場ですが、そこの管理は大阪の港湾局が行っているそうです。
乗務員は2人から3人で、着岸したら一人は係船柱にロープを引っ掛け、入場ゲートを開けに走ります。そのあと、もう一人が船のドアを開け、下船するお客さんを見送ります。次にお客さんを迎え入れ、全て乗ったら船のドアを閉めます。最初にゲートを開けた乗務員がゲートを閉め、乗務員が協力して桟橋を蹴り、船を離岸させ、モーターを動かし対岸へ移動します。
渡船場の地域や時間にもよると思いますが、私達が滞在した間に見た乗客はすべて自転車に乗っていました。
乗客を乗せて対岸へ移動した船を見て、日常に溶け込んでると思いました。大阪の渡し舟の歴史は江戸時代にさかのぼり、当時は世襲制の職業として、有料で商いをしていたそうですが、料金体系などはバラバラだったようです。「大正9年、旧道路法の施工により渡船は無料となり、それまでの請負制から昭和7年、市の直営方式に改められ現在に至っています。」(渡船の歴史(大正区))
約款等目がチカチカするものはまず見ない私でも、こういう時には見ようかとなります。興味深かったのは、拒絶できる手回り品の持ち込み等の項目で、”臭い・不潔、鉄砲・刀剣・爆発物等の危害を及ぼす恐れのあるもの、遺体”云々とあり、かつては遺体を持ち込む人がいたのだろうかと時代に思いを巡らせました。
船が動くところを西成区側から撮って動画にしました。良ければ見てください。(7分46秒)
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