本館は、初代九州鉄道本社社屋として明治24年(1891)に建築され、経済産業省の「近代化遺産33(PDF)(31.産炭地域の特性に応じた近代技術の導入など九州・山口の石炭産業発展の歩みを物語る近代化産業遺産群)」に登録されています。
また、文化庁の登録有形文化財(建造物)にも登録されています。今回は本館ではなく、周囲の展示を見て回ろうという趣旨です。
3両が展示されており、いずれも九州で活躍した車両とのことです。
旧0哩標
ここは九州鉄道が明治24年に門司駅を開業したとき、
九州鉄道(鹿児島本線)の起点と定めたところです。
九州の鉄道網の形成の原点となった場所です。
その後、大正3年に駅が今の位置に移り、跡形が
なくなっていましたが、鉄道百年を記念して標識が
埋められました。鉄道記念館の開館にあたって
旧0哩標として立体的に復元しました。
上図の銘板を文字起こし
さーて、見て回りましょう!
入り口すぐなので、入場料を払わなくても見れる位置です。ほかの車両も本館展示も見たいので、もちろん入場料を払います。JAF割引20%です。
59634(ごくろーさんよ)製造年:大正11年,製造会社:川崎
9600型は初の国産貨物機関車で770両が作られたそうです。北九州地区に最後まで残った蒸気機関車の1両とのことです。
C59 1 製造年:昭和16年,製造会社:汽車会社
昭和31年(1956)門司港に配属され、寝台車あさかぜなどを牽引し、廃車になるまで地球を62周もしたそうです。
EF10 35 製造年:昭和16年,製造会社:東芝
関門トンネル開通時(下り昭和17年(1942)、上り昭和19年(1944))に配置されたトンネル専用直流電気機関車。昭和36年(1961)の北九州地区の電化まで、EF10 35が客車や貨物列車を牽引したそうです。
ED72 1 製造年:昭和36年,製造会社:東芝
九州初の交流専用電気機関車。ここ、九州鉄道博物館で展示している車両は試作機関車とのことで、実際活躍したものとは趣が異なるそうです。
キハ07 41 製造年:昭和12年,製造会社:日本車輛
(※過去のイベントです)祝!!「キハ42055号気動車(キハ07形41号気動車)」重要文化財指定記念!!ゴールデンウィークミニイベント開催 4月29日(金)~5月8日(日) 2022.04.22
九州鉄道記念館HP
文化庁の文化審議会の答申によると、「車体の大型化と軽量化、ガソリン機関の出力向上と運行速度の高速化、車輌の国産化と標準化を達成したキハ42000形気動車として、我が国の気動車の技術発達史を俯瞰するうえで貴重であり、鉄道史、社会・経済史、科学技術史上に重要である。(PDF)」とのことです。
「パンタなんてな~いさ、気動車だからな~いさ♪」(おばけなんてないさの音で)
クハ481-603 製造年:昭和44年,製造会社:日本車輛
展示車両の中では、でこっぱちで表情がかわいくて好きでした。しかも「にちりん」ってひらがながすごく似合ってる。特急「こだま」の発展型とのことで、直流・交流に対応した481系とのことです。本州から九州の直通運転を可能にし、にちりんのほか、「かもめ」「有明」として運行していたそうです。
ボンネット型と呼ばれ、客室での騒音を解消するために、騒々しい機械は運転席の前に納められたのだそうです。
クハネ581-8 製造年:昭和42年,製造会社:日立製作所
スハネフ14-11 製造年:昭和47年,製造会社:日本車輛
ミニ鉄道公園
座席を見ればよかった。あの特徴的なシートだったらすごく嬉しいでしょう。
前頭部展示 EF30 3号
直流交流の切り替えのある機関車は計測器も両方あるんですね。当たり前なんでしょうけど、文字を読んでいるだけだと想像つかなかったです。
触って良いようなのですが、なんとなくどこまで動かして良いかわからず、鑑賞するのみでした。
前頭部展示 ED76 1号
前頭部展示 クハ481 246号
外の展示を見るだけでもずいぶん時間がかかりました。
次回は九州鉄道記念館の本館展示を見に行きましょう。
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