猿橋は山梨県大月市の桂川渓谷に架かる桔木(はねぎ)を利用した長さ30.9m、幅3.3mの橋です。谷底までの距離は30mです。撮影したのは11月です。
猿橋公園の横は大月市郷土資料館になっています。大月市郷土資料館の横には八ツ沢発電所施設の第二号隧道があります。
季節になれば塩焼きなどを売っているのでしょうか…
上に架かっている橋は県道505号の新猿橋です。その奥に猿橋がありますが、この写真からは分かりません。右の青いものはボートです。桂川渓谷を行くツアーがあるようです。
ほとんど岩を登るのですが、一部階段がありました。
観覧台は壊れていて、立入禁止でした。
赤い鉄橋は中央自動車道です。
ひいこら言いながら登ると、道しるべが見えてきました。私たちの道の手前にロープが張ってあり、あの岩場から来るのは本来危険でダメな行為だったのかな…などと一瞬思いましたが、後の祭りです。
新猿橋をくぐると、猿橋が見えてきます。
両岸から桔木(はねぎ、刎木とも書く)を出し橋を支えます。猿橋がいつ造られたかについてははっきりとわかっていませんが、現在残っている文書では約500年前(文明18年:1486年)には橋が架かっていることが分かっているようです。
本来の猿橋は木造でしたが、太い木の入手が困難になることを見越し、昭和59年に架替える時、桔木の部分に鉄骨に板を張り付けたものが使用されました。このような手法は世界初の試みだそうです。
上の写真は大月市郷土資料館に置いてあった「さるはし」のリーフレットから一部切り取った画像です。
橋脚を造れない場所に橋を架けるのに適した架橋形式だったのでしょうね。明治以前にはこのような橋は全国に沢山あったそうですが、外国からもたらされた鉄橋技術の普及に伴い次第になくなって行き、現在では名勝指定を受けた物だけが残っているとのことです。
私たちが歩いてきた川べりにボートが係留されていたので、そこから出発するのでしょう。紅葉の季節など最高でしょうね。
猿橋の上には、大月市の歴史、観光名所、風物詩などをモチーフにきり絵のような灯篭が置かれています。きり絵は3面にありますので、一通り見ると、大月市に詳しくなったような気分になれます。
猿橋から見える八ツ沢発電所施設 第一号水路橋は重要文化財の指定がされています。猿橋の公衆トイレ近くから水路が良く見えます。明治から大正にかけて作られた優れた技術を有する水路です。
下にはボートツアーのボートも見えますね。
手前が猿橋、その奥に水路橋、さらにその奥の赤い橋は国道20号の新猿橋です。
公衆トイレの手洗い場の鏡には、猿橋のイラストが描かれていました。
水路橋の右側には、旧大原隧道があり、国道20号の新猿橋から確認することができます。
旧大原隧道は中央本線旧線の隧道で、現在は使われていません。猿橋のそばにある「お土産えんきょう」さんでは、かつてこの隧道を列車が通っていた様子を撮影した写真を見ることができます。
お土産えんきょうさんで売っていたカレーパン。おもちのようなカレーパンで、カレーもスパイシーでとても美味しかったです。
ぐるっと回って来たら人がいない瞬間が撮れました。
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