
前回はJAXA内之浦宇宙観測所の敷地内を見て周りましたが、今回はJAXA 宇宙科学資料館を見て周ります。訪れたのは、2023年11月18日です。

敷地内の見学が終わったら、一旦外に出てから宇宙科学資料館へアクセスする必要があります。単純にそういう構造になってます。①の観測所入り口を出ないと②-1の宇宙科学資料館には行けないのです。(下図参照)



1965年12月には内之浦実験場の入り口に、ミューロケットの各段モータを運び込むための「美宇橋」が完成した。
日本の宇宙開発の歴史[宇宙研物語]


昭和45年(1970)2月11日に日本初の国産人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功し、観測を終えました。昭和30年(1955)4月に東大宇宙航空研究所が長さ20cmのペンシルロケットを飛ばせてから15年目のことで、ロシア(ソ連)、アメリカ、フランスに次いで4番目の自力で衛星を開発し飛ばした国になりました。何故東大かと言うと、日本の宇宙開発の研究は東大(東京帝国大学航空研究所)からの流れを汲んでいるからです。
「おおすみ」は約33年間地球周回軌道上にいましたが、平成15年(2003)8月2日に大気圏突入して燃え尽きました。JAXAが発足したのも平成15年(2003)でした。
2003年10月1日
宇宙科学研究所、宇宙開発事業団、航空宇宙技術研究所が統合し、独立行政法人「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)発足 宇宙科学研究本部へKSCは内之浦宇宙空間観測所(USC)と改称
記念誌「内之浦宇宙空間観測所の50年」 より

2023年3月7日に先進光学衛星だいち3号を載せたH3試験機1号機が失敗しましたが、再挑戦するために次のH3の機体に印刷する応援メッセージを募集していました。これによりRTF(Return to Flight)の文字を2845件の応援メッセージで作りました。参考:【H3ロケット】2号機に搭載の衛星を公開 鹿児島・種子島宇宙センター (24/01/23 19:30)鹿児島ニュースKTS(YouTube))
その後、2024年2月17日H3試験機2号機は無事打ち上げ成功し、搭載していた衛星たちも無事軌道投入することに成功したのでした。(JAXA:H3ロケット試験機2号機の打上げ結果について)

少し調べただけなので、1970年代に建てられたことしかわかりませんでしたが、星のような変わった形をした建物で、中心に模型のディスプレイがあります。


H-2Aは平成13年(2001)の1号機から現在49号機まで打ち上げられ、成功率は97.96%です。50号機で最終号となり、現在H-2Aロケット50号機(最終号機)に記載する応援メッセージを募集しています。その後は、H3へバトンタッチします。


4枚のソーラーパネルと長方形…ぎんが?何かわかる方いらっしゃったら教えてください。ジオラマは手前のボタンと連動しているようです。



こんな時代もあったのに…今は怪しい気球がやってくる不穏な時代になりました。


最初に打ち上げた人工衛星(ロケットと人工衛星が自国のもの)
- ソ連「スプートニク」昭和32年10月4日
- アメリカ「エクスプローラー1」昭和33年1月31日
- フランス「アステリックス」昭和40年11月26日
- 日本「おおすみ」昭和45年2月11日
- 単純に自国の最初の人工衛星という順番であれば日本は10番目。
- 中国「東方紅1号」昭和45年4月24日



資料が充実していて一気に書くと長くなってしまうので、今回はここまで。次回をお楽しみに!
コメント